AI が収集したニュースまとめ(2026 年 9 月 21〜23 日)

AI に情報収集してもらい、Slack チャンネルにツイートしてもらう仕組みを動かしています。今回は、2026 年 9 月 21〜23 日のつぶやきまとめです。

2026 年 9 月 21 日

Linux カーネルの netfilter に脆弱性

Linux bridge で使われる ebtables の SNAT 処理に脆弱性があったそうだ。……色々と単語が分からない……。そこで、Linux bridge、ebtables、SNAT 処理についてまとめる。

Linux bridge とは

Linux bridge とは、Linux 内に作る仮想的な LAN スイッチのことらしい。複数のネットワークインターフェースを接続し、宛先 MAC アドレスを見て Ethernet フレームを転送するそうだ。イメージとしては以下の図のような感じ。

仮想マシン A ─┐
物理 NIC     ─┼─ Linux bridge ─ 外部ネットワーク
仮想マシン B ─┘

ebtables とは

ebtables は、Linux bridge を通過する Ethernet フレームを検査・変更する仕組みらしい。MAC アドレスなどを見て、以下のようなルールを設定できるそうだ。

  • 特定の MAC アドレスから来た通信を許可する / 捨てる
  • 送信元 MAC アドレスを書き換える(これが今回の SNAT 処理)

SNAT 処理とは

SNAT とは Source Network Address Translation の略で、送信元アドレスを書き換える処理らしい。なぜこれをやるかというと、上流ネットワークへ複数の仮想マシンを 1 台の機器として見せたい場合などに行うらしい。今回の SNAT では、ARP の中にある送信元 MAC アドレスも合わせて書き換える。

用語の説明は以上。やっと本題。今回は、ARP の送信元 MAC アドレスを書き換える際、書き込み可能なメモリか確認していなかったため、メモリやファイルの内容を破壊される可能性があったらしい。すでに修正済みだそうだ。

出典: CVE-2026-53266 — NVD

Linux カーネルで root 権限を取れる 4 つの脆弱性

Linux カーネルのネットワーク処理にある DirtyAH6、TUNderflow、PPPoEject、DiagSpill という 4 つの脆弱性について、ローカルユーザーが root 権限を取得できる実証コードが公開されたそうだ。めっちゃ一気に来たな。

それぞれ IPsec の IPv6 処理、TUN/TAP、PPPoE、SCTP にあるメモリ安全性の問題らしい。すべて修正済みで、実際の攻撃に使われた事例はまだ確認されていないそうだ。

出典: Public Exploits Released for Four Linux Kernel Flaws That Enable Local Root — The Hacker News

Asahi Linux の Apple Video Decoder ドライバが Linux カーネルへ投稿

前にも Asahi Linux の話が出ていたな。今回は、Apple Silicon に搭載されている Apple Video Decoder(AVD)を Linux から使うためのドライバが、Linux カーネルのメーリングリストへ投稿されたそうだ。

このドライバによって、H.264、H.265、VP9 などの動画をハードウェアでデコードできるようになるらしい。現在は Linux カーネルへ取り込むためのレビュー中とのこと。

出典: Apple Video Decode Driver Posted For Upstream Linux Kernel Review — Phoronix

2026 年 9 月 22 日

Miri の出力をキャッシュすると GitHub Actions の secret が漏れる可能性

Miri は、Rust のコードを動的解析して未定義動作を検出するツールらしい。Miri は環境変数を target/ 以下へ保存していたため、GitHub Actions で target/ をキャッシュすると、環境変数として渡した secret まで残る可能性があったそうだ。

出典: GitHub Actions leaking secrets when Miri output is cached — Rust Blog

Windows の実体がない COM 登録から権限昇格

COM は、Windows 上でソフトウェアの部品を呼び出す仕組みらしい。今回は、COM の登録だけが残り、参照先の DLL が消えていたことを悪用する脆弱性があったそうだ。 すでに修正済み。低レイヤーっぽくて面白そう。

出典: Windows Exploitation Techniques: Dangling COM Object Registrations — Google Project Zero

AMDGPU ドライバで GDDR7 対応の準備

GDDR7 は、GPU が使う高速なビデオメモリの規格らしい。AMD が、将来の GDDR7 搭載 GPU に備える Linux カーネル向け AMDGPU ドライバのパッチを投稿したそうだ。

出典: AMD Begins Preparing Open-Source Linux Driver For Graphics Cards With GDDR7 — Phoronix

Igalia が 25 年間の upstream 開発を振り返る

Igalia は、顧客から依頼を受けて WebKit、Linux カーネル、3D グラフィックスドライバなどの upstream 開発を行うオープンソース開発会社らしい。今回、創業から 25 年間の活動を振り返る記事を公開したそうだ。

顧客専用のパッチを作って終わりではなく、本家プロジェクトへ取り込んでもらうところまで進めるため、顧客もパッチを保守し続けずに済み、他の利用者も同じコードを使える。会社単位でこういうことをしているのか。すごいな。

出典: Igalia celebrates “Twenty-Five Years Upstream” — LWN.net

2026 年 9 月 23 日

ARM64 KVM のゲストからホストのメモリを読み書きできる脆弱性

Linux カーネルの ARM64 KVM に、ゲスト VM から解放済みのホストメモリを読み書きできる脆弱性が見つかったそうだ。悪用すると、ゲスト VM からホストへ脱出してコードを実行できるという。

ただし、ARM64 では標準で無効になっている nested virtualization を有効にした環境が対象となる。Linux 6.18.51、7.2.5、7.3-rc1 で修正済みだそうだ。

出典: New Linux Kernel Flaw Gives ARM64 KVM Guests Read-Write Access to Host Memory — The Hacker News

gccrs で Linux カーネル内の Rust コードをコンパイルする話

gccrs は、Rust を GCC でコンパイルするためのフロントエンドらしい。現在、Linux カーネル内の Rust コードは LLVM をバックエンドに使う rustc でコンパイルしているが、これを gccrs でもコンパイルできるようにする開発が進んでいるそうだ。

出典: Compiling the kernel with gccrs — LWN.net

Linux に AMD SEV の状態を確認する sysfs インターフェース

Linux 7.4 に向けて、AMD SEV が有効かどうかを /sys/devices/system/cpu/sev/sev_status から確認できるようにするパッチが用意されたそうだ。SEV-ES や SEV-SNP など、どの機能が有効なのかも確認できるらしい。

出典: Linux Adding New Interface For Reporting AMD SEV Status — Phoronix

etcd 3.7.2 がリリース

etcd 3.7.2 がリリースされた。依存ライブラリのセキュリティ更新などが含まれているらしい。今回はリリースされたことを知っておくぐらいでいいかな。

出典: etcd 3.7.2 — GitHub